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【ManyLectures#26 大岩雄典 インスタレーションと建築:空間の再空間化について】
【日時・場所】
2021年1月16日(土)17:00-19:00 JST
第一部:レクチャー(1h)
第二部:ディスカッション(1h)
@三鷹天命反転住宅よりオンライン配信
協力:三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー
※会場では感染予防対策を励行して配信を行います。
※現地での視聴チケットは販売しておりません。
美術家で東京芸術大学博士課程在学中の大岩雄典さん @rovinata_によるレクチャーを開催します。
ぜひこちらからチケットをご購入いただき、ご参加ください。
*1 売上はレクチャラーへの講演料とメニカンの今後の活動資金とさせていただきます。
*2 資料付チケットご購入の方には後日、当日のスライドとレクチャー録画動画をお送りいたします。
【レクチャー概要】
インスタレーションという芸術形式は一般に「空間芸術」とも呼ばれますが、建築はもちろん彫刻や演劇、絵画も音楽も映画(館)もそれが在ったり行われたりする空間をもっているはずです。しかしそれらが十把一絡げにインスタレーションの隠し子だというわけにはいきません。インスタレーションの空間はいかにして「インスタレーションとして特有に美的・芸術的」なのでしょうか。その美的な特徴を整理したうえで、諸芸術、とくに今回は建築のデザインや表現と呼ぶべきものとの相違点を探りたいと思います。
【レクチャー内容】
東京芸術大学大学院で、インスタレーションを研究・制作しています。2020年から、国外のインスタレーション論を日本語で要約紹介するシリーズを細々と続けています。
日本国内では、美術のインサイドでもインスタレーションの議論はほとんどなく、日本語の理論書は出版されていません。しかしそれとは裏腹に、「インスタレーション」作品を制作する美大生や美術作家は相当に多く、映像・音楽・建築といった隣接分野でも、そうした制作に関わる人は増えています。また、広告・商業の分野でも最近は「インスタレーション」という語が用いられます。
こうした、言論の欠如と実践の横溢というねじれに、実際的に対処して実践者の益となりながら、しかしそのようなコンプレックスを生み出す「インスタレーション」というものを考える足場として、そうした訳紹介をおこなっています。
今回は、ウェブ上ですでに紹介したBishop, Installation Art: A Critical Historyと、Rebentisch, Aesthetics of Installation Artを足がかりに、独自の整理「空間の空間化」というタームで、いかにそこで「美的な空間」が、具体的ないし抽象的に制作・鑑賞・評価されるのか、を論じたいと思います。
いっぽうでこれらの著書は、前者は「インスタレーションの諸テーマ史」、後者は「インスタレーションによって強調される芸術一般の特徴」を論じており、建築にも通ずる具体的な(物理的/政治的)空間のデザインまでは踏み込んでいません。また、「インスタレーションと建築」を主題に掲げた有力な理論書も、管見の限りではまだありません。
同時に、建築家の関わった美術展示も多く存在します。展示会場の空間デザインから、什器の設計、またインスタレーション作品それ自体の設計を担当することことも少なくありません。こうした協働も、いまだ広く論じられないでいます。
とりあえずこうした、まだまだ言論としては未開拓な「インスタレーション」について、紹介や提議をする機会になればと思います。そういうわけでレクチャーだけでなく、たくさんの質疑応答・ディスカッションがあれば。
【レクチャラー プロフィール】
大岩雄典
美術家
2019- 東京芸術大学大学院 映像研究科 博士後期課程 映像メディア学専攻 桂英史研究室
2019 京都市立芸術大学非常勤講師(担当科目:現代美術批評I)
2017- 東京芸術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻
2013- 東京芸術大学美術学部 デザイン科
1993年生まれ
https://researchmap.jp/euskeoiwa
https://euskeoiwa.com
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ManyLectures#26 大岩雄典
【日時・場所】
2021年1月16日(土)17:00-19:00 JST
第一部:レクチャー(1h)
第二部:ディスカッション(1h)
@三鷹天命反転住宅よりオンライン配信
協力:三鷹天命反転住宅 イン メモリー オブ ヘレン・ケラー
※会場では感染予防対策を励行して配信を行います。
※現地での視聴チケットは販売しておりません。
美術家で東京芸術大学博士課程在学中の大岩雄典さん @rovinata_によるレクチャーを開催します。
ぜひこちらからチケットをご購入いただき、ご参加ください。
*1 売上はレクチャラーへの講演料とメニカンの今後の活動資金とさせていただきます。
*2 資料付チケットご購入の方には後日、当日のスライドとレクチャー録画動画をお送りいたします。
【レクチャー概要】
インスタレーションという芸術形式は一般に「空間芸術」とも呼ばれますが、建築はもちろん彫刻や演劇、絵画も音楽も映画(館)もそれが在ったり行われたりする空間をもっているはずです。しかしそれらが十把一絡げにインスタレーションの隠し子だというわけにはいきません。インスタレーションの空間はいかにして「インスタレーションとして特有に美的・芸術的」なのでしょうか。その美的な特徴を整理したうえで、諸芸術、とくに今回は建築のデザインや表現と呼ぶべきものとの相違点を探りたいと思います。
【レクチャー内容】
東京芸術大学大学院で、インスタレーションを研究・制作しています。2020年から、国外のインスタレーション論を日本語で要約紹介するシリーズを細々と続けています。
日本国内では、美術のインサイドでもインスタレーションの議論はほとんどなく、日本語の理論書は出版されていません。しかしそれとは裏腹に、「インスタレーション」作品を制作する美大生や美術作家は相当に多く、映像・音楽・建築といった隣接分野でも、そうした制作に関わる人は増えています。また、広告・商業の分野でも最近は「インスタレーション」という語が用いられます。
こうした、言論の欠如と実践の横溢というねじれに、実際的に対処して実践者の益となりながら、しかしそのようなコンプレックスを生み出す「インスタレーション」というものを考える足場として、そうした訳紹介をおこなっています。
今回は、ウェブ上ですでに紹介したBishop, Installation Art: A Critical Historyと、Rebentisch, Aesthetics of Installation Artを足がかりに、独自の整理「空間の空間化」というタームで、いかにそこで「美的な空間」が、具体的ないし抽象的に制作・鑑賞・評価されるのか、を論じたいと思います。
いっぽうでこれらの著書は、前者は「インスタレーションの諸テーマ史」、後者は「インスタレーションによって強調される芸術一般の特徴」を論じており、建築にも通ずる具体的な(物理的/政治的)空間のデザインまでは踏み込んでいません。また、「インスタレーションと建築」を主題に掲げた有力な理論書も、管見の限りではまだありません。
同時に、建築家の関わった美術展示も多く存在します。展示会場の空間デザインから、什器の設計、またインスタレーション作品それ自体の設計を担当することことも少なくありません。こうした協働も、いまだ広く論じられないでいます。
とりあえずこうした、まだまだ言論としては未開拓な「インスタレーション」について、紹介や提議をする機会になればと思います。そういうわけでレクチャーだけでなく、たくさんの質疑応答・ディスカッションがあれば。
【レクチャラー プロフィール】
大岩雄典
美術家
2019- 東京芸術大学大学院 映像研究科 博士後期課程 映像メディア学専攻 桂英史研究室
2019 京都市立芸術大学非常勤講師(担当科目:現代美術批評I)
2017- 東京芸術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻
2013- 東京芸術大学美術学部 デザイン科
1993年生まれ
https://researchmap.jp/euskeoiwa
https://euskeoiwa.com
Updates
- イベント詳細情報を更新しました。 Diff#875203 2021-01-05 05:13:41
Sat Jan 16, 2021
5:00 PM - 7:00 PM JST
5:00 PM - 7:00 PM JST
- Venue
- Online event
- Tickets
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学生(無料) FULL 学生(資料付) SOLD OUT ¥500 一般 SOLD OUT ¥500 一般(資料付) SOLD OUT ¥1,000 一般(資料付・ドネーション) SOLD OUT ¥1,500
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